近所の異界


近所に怪しげなスペースが出来ておりました。


「あー…、ここ前にどっかで見たような…?」
探検に来てデジャヴるウル。


「あ!」
鳥居をくぐりたどり着いた先でウルが見たものは、


「ここはもしや、“あのザブトン”工場!?」
欲しかった“あのザブトン”を目の前にして、興奮気味のウル。


「この竹はダメだ」
なぜか竹林にダメだし。


「こんなにあると、ありがたみが薄れるぜ」
恋焦がれていた“あのザブトン”にもダメだし。さすが神殺しです。


キース「この竹はいけませんね」
ウル「あ、お前も来てたの?」

ウル同様、竹林にダメだしキース。これだから西洋の人は。


「…これも、どっかで見たような…?」
ザブトンスペースのすぐ近くに、どこかで見たような土管と人形を発見。


甲高い鼻歌『〜〜〜♪』
ウル「この耳障りな甲高い鼻歌は…」

至近距離から聞こえてきた、聞き覚えのある声に気づいたウル。
ちょっと嫌そうな顔になりました。


「それは〜紛れもなく〜ヤツさ〜♪」


「コ〜ブラ〜♪」


「あ”〜…、極楽だっち〜」


ウル「ホントの極楽に送ってやろうか?」
上機嫌なヨアヒムとは対照的に、不機嫌全開なウル登場です。


ヨアヒム「ちょうど良かっただら!ウル、背中を流してくれだっち!」
ウル「ヤだよ気持ち悪ィ。つかこの変な場所、お前が作っただろ?」

ご名答ウル。さすが神g


キース「…意外と落ち着きますね」
ウル「…ああ」

ドラム缶風呂でご満悦なヨアヒムを放って置いて、ザブトンタワーでくつろぐ二人。
ヨアヒムが用意したザブトンなので、“あのザブトン”のように浮きません。


夜の帳(とばり)が降りてきました。早寝早起きのヨアヒムは、草むらでご就寝です。


もろちん…もちろん全裸で野外寝するのが漢というもの。
股間部分からポロリしているωに虫が集ろうが何のその。


キース「兄上最低です!」


キース「兄上最低です!!」


キース「兄上最低です!!!」


キース「あまりに憤ったので三回言いました」
ヨアヒム「お前の嫌がらせには慣れただら」

とうとうキース耐性が身に付いたヨアヒムでした。


キース「僕は空旅よりも船旅が好きなのですが」
薄暗い中、ドラム缶に腰掛け雑談するキースとウル。
「家に帰っても暇なんだね?」という視線で、どこかの犬が見ています。


ウル「俺、船ダメなんだよねー。オェッてなっちゃう」


二人の会話に、なぜか不思議なポーズをしていたヨアヒム。
なにか腹立たしいので、思わず無修正にしてしまいました。

 


「トイレ、トイレ…」
真夜中にフラフラ置きだしたヨアヒム。
キースとウルは、とうの昔に帰宅しております。


ズルッ。
「うおっ!?」


「おおおおおおーっ!!」
宙に舞う全裸。


ずってーん!
「ぎゃふん!!」
キースが帰り際に仕掛けていったバナナの皮に、あの日の悪夢が蘇ったヨアヒムでした。


「OH!尻こ玉にズドーンとキタだっちー!」
喜声…奇声をあげるヨアヒムを、カーネルは優しく見守ります。

〜後日〜

「あ”〜…極楽極楽」
こっそり一人でドラム缶風呂に入りに来たウル。

2009/4/21


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