奮闘!お隣さん


「次郎さんにもおすそ分けするか…」
一応個性的なお隣さんを気にかける大人なジョナサン。


ヌルがご機嫌でバスタイムを楽しんでいる頃、


「火事だーーーっ!!」
火の始末をしなかった焚き火が、草へ引火。
いち早く駆けつけた裸次郎が絶叫しておりました。


ジョナサン「なんだか表が騒がしいな?」
ヌル「ナオミがアライグマを追っ払ってるんじゃないか?」

裸次郎の声に気付いたジョナサンは、ゴミを出すついでに表へと出ました。


「NOーーーっ!!」
予想外の出来事に絶叫ジョナサン。


ヌル「これは暖かいな」
裸次郎「なんてマイペース!!」

一人落ち着きはらっているヌルへ、次郎は突っ込みを忘れません。


裸次郎「うおおおおおーーーっ!!」
ジョナサン「次郎さんっ何を!?」
裸次郎「ここは私が何とかする!君達は避難したまえ!!」
股間を振り乱しながら、小さな消火器で炎に立ち向かい始めた裸次郎。
その表情は真剣そのもの。鬼気迫るものがありました。


裸次郎「私には、尊敬する兄がいた…」
ヌル「(なんか語りだした…)」

切なげな瞳を浮かべ、自傷気味な笑みで語りだした裸次郎を見守るヌル。
裸次郎「散歩に出かけた先で、不運にも火災に巻き込まれた私の兄は、帰らぬ人となった…」


裸次郎「だから炎は兄の仇!これは私の仇討ちなのだ!
さあ、分かったら早く逃げたまえ少年よ!」
ヌル「じゃあお言葉に甘えて」

すっかり自分の世界へ入ってしまった裸次郎に後は任せ、
ヌルとジョナサンは遠慮なく家へ帰っていきました。


「次郎さん、大丈夫かなぁ…。いや、俺は彼を信じる!」
芽生えた友情を胸に、夢へ落ちるジョナサン。


「スー…」
ヌルは何の心配もせず、即効夢の中。
相変わらず若さの象徴が掛け布団から突き抜けております。


「太郎兄さんの仇ーーーっ!!」
空が白み始めても、孤軍奮闘する裸次郎。
彼の胸には、亡き兄・太郎の優しい面影が浮かんでいました。
「私は絶対に勝つ!!」


「ぎゃーーーっ!!」
でもあえなく引火。


「熱いっ熱いよ兄さん!兄さんもこんな熱い思いをしたんだね?!」
あっという間に炎に巻かれる裸次郎。
彼も兄と同じ末路を辿るのか?


「あ…あああ…、太郎兄さん…」
炎の向こう側で、手を振る兄の姿が見えた次郎。


燃え尽きました。
死神さんに連れられ、兄の元へ向かった次郎の顔は、とても幸せそうでした。

 


翌朝、ジョナサンとヌルが見たものは、残された次郎の墓と、燃え尽きた木々の残骸。
そしてナオミさんが残した粗相の後でした。


サーボ君までかり出され、朝っぱらから残骸の掃除をするヌルとジョナサン。
ジョナサン「ったく…コレのおかげで庭の雰囲気台無しだっつーの」
次郎の墓をコレ呼ばわり。昨夜の友情はいずこへ?

〜おまけ〜


神の指示なく、気付けば裸エプロンになっていたヌル。
世間のニーズに自ら答えるとは、なんて良い子。


やっぱり若さゆえ、エプロンから突き出ていた『若さの象徴』
妙にエロティカルでした(無修正をお見せできないのが辛いところ)


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