
ニ部屋あるトイレの一つにゴキ発生。
パイソンさん特製の冷却スプレーで退治するヌル。

二度と出ないよう、徹底的に排除。
なぜならば…、

そこを改装して、ジョナサンの部屋を作ってあげるためでした。
物置兼の狭い部屋でも、喜んで就寝中のジョナサン。
そんな彼を起こさぬよう、一人ジャングルへ散策へ出かけたヌルは…、

ふっさふさな毛並みの仔ギツネを拾ってきました。

「…暖かい」
見よ、この溺愛っぷり。
愛しげに頬擦りする絶対兵士。
そして何気にカメラ目線のキツネ。

「…今日からお前も家族の一員だ」
ヌルのあまりの溺愛っぷりに、「捨ててらっしゃい!」と
言えなかった新妻エプロン装着ジョナサン。

新しい家族が増えたお祝いに、
料理の腕を奮うジョナサン母さん。

ジョナサン「コラ!お菓子で腹を満たすなんて、許しませんよ!」
手料理よりもポテチが食べたかった少年兵を一喝する母さん。

渋々お菓子を戻し、料理を手にするヌル。良い子です。

ジョナサン「このエプロンにネクタイ付けたら、更にイカスと思わないか?」

ヌル「思わない」
即答です。

ジョナサン「そういえば、あのキツネ、なんて名前にするんだ?」
ヌル「……ナオミ」
ジョナサン「ナオミかぁ。女の子らしい可愛い名前だな」
ヌル「……(こくり)」
少し頬を染めて頷くヌルと、上機嫌なジョナサンを背後から見つめるナオミ。
ナオミ「(……自分、オスなんスけど)」
彼の心の声は、二人に届きませんでした。
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